All Things Considered

気になったものを気ままに

【学問ノススメ】Vol.007 玄田有史(東京大学社会科学研究所助教授)★★★☆☆

希望学に関する話。怪しげだけどしっかりとアカデミズムになっている。小学校6年生の時の希望がかなった生徒は8%、中学3年生の時の希望がかなった生徒は15%。ただし、かつて希望を持っていた人ほど今やりがいを持っている人が多いとのこと。昔の夢はかなわなかったけど、希望があれば野球選手から芝生職人へなど、その都度、軌道修正ができるという分析。たまに会う緩い友達とつながるweak tiesの大切さ、「期待と希望」に関する他人との関わり合い、「ラジオは惑うメディア」という話に共感する。一方で、意味を求める苦しい病の解決として深く考えるなという答えは拍子抜けで同意しきれない。

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